ととのうとは

サウナに入って、『ととのう』という言葉をよく耳にすると思いますが、今回は、この『ととのう』について説明します。

『ととのう』

『整う』

調子を整える、体調を整える、準備を整えるなどと言った、乱れたものや、崩れたものを正しくなおす意味です。

この『ととのう』は、レジェンドサウナー濡れ頭巾ちゃんが呈した言葉です。

志村けんさんの「最初はグー」や、松本人志さんの「逆ギレ」のように『ととのう』を世に広めたのは、濡れ頭巾ちゃんです。

濡れ頭巾ちゃんTwitter:https://twitter.com/spasauna?s=20

濡れ頭巾ちゃんは『ととのう』の他にも、『あまみ』などサウナー用語の生みの親としてサウナ業界のパイオニアとして君臨しています。

ととのうとは

この『ととのう』とはどのような状態のことを指すのか。

『ととのう』は、サウナの温熱刺激と、水風呂の冷感刺激休憩によって脳内に「β-エンドルフィン」「オキシトシン」「セロトニン」が分泌されることから誘発される『陶酔感』が『ととのう』状態です。

『何も考えられなくなって、頭が真っ白になる』

『天国に召されるような気分』

『ぶっ飛ぶ感じ』

などなど、感覚的な表現なので、人それぞれですが、私が一番近いと思う表現は、お酒を飲んだ時の一番ふわふわして気持ちの良い時間に似ています。

科学的に『ととのう』を考察

上記で述べた様に、サウナの温熱作用水風呂の冷感作用によって、作為的に交感神経を刺激することによって、身体に負荷と緊張を与えます。

身体にストレスを与えることによって「β-エンドルフィン」が分泌されます。

「β-エンドルフィン」は別名「脳内麻薬」とも呼ばれる物質で、痛みや不安、緊張を和らげる効果をもたらしてくれます。

その状態から、水風呂を出て休憩に入ると、副交感神経が優位になることで、次は「オキシトシン」と「セロトニン」が分泌されます。

「オキシトシン」は別名「幸せホルモン」と呼ばれます。これは、文字通り幸せな気分になったり、ストレス緩和、不安の減少などの効果を得ることが出来ます。

「セロトニン」も「幸せホルモン」に属されます。精神の安定や、うつ症状の改善に繋がる効果を得ることが出来ます。

少し難しくなりましたが、簡単にまとめると、

暑いサウナでストレスを与える(脳内麻薬分泌中)

冷たい水風呂で追い打ちをかける(脳内麻薬分泌中)

休憩で『ととのう』(幸せホルモンと脳内麻薬分泌)

この休憩時間に訪れる『ととのう』は、脳内はリラックスしているけれども、体の中は興奮している興奮とリラックスが入り混じったカオスな状況によって生み出される感覚だと言われています。

この「β-エンドルフィン」「オキシトシン」「セロトニン」が血中で半分に減るまでに約2分間要します。

ですので、リラックスと興奮が入り混じる『ととのう』時間は2分と言われています。

水風呂から上がって、休憩椅子までの導線上で身体の水分を拭き、椅子に着いたら空かさず休憩に入りましょう。

『ととのう』っている時間は何とも言えない多幸感に包まれ、夢見心地な気分になります。

日常のストレスから一気に解放されるような感じです。

サウナには、身体的な健康増進以外にも、メンタルヘルス(心の健康状態)も改善してくれうる効果が期待できます。

まだ、『ととのう』を経験したことの無い方は、実践してみてください。

まとめ

・暑いサウナで身体にストレスを与える(ストレスを和らげようとβ-エンドルフィンが分泌)

・冷たい水風呂で身体に更にストレスの追い打ちをかける(緊張状態がピークに)

・休憩でととのう(ストレス緩和、不安を落ち着かせ、幸福な気持ちになる)

おまけ

持論ですが、ストレスを与えて、ストレスを与えて、解放されて『ととのい』の境地にたどり着けることから、日々の仕事を頑張ると、更にサウナでの『ととのった』時の幸福感や安心感が大きいと感じます。

お仕事頑張りましょう。